堺伝授(読み)サカイデンジュ

デジタル大辞泉 「堺伝授」の意味・読み・例文・類語

さかい‐でんじゅ〔さかひ‐〕【×堺伝授】

古今伝授流派の一。室町時代宗祇そうぎ在住牡丹花肖柏ぼたんかしょうはくに伝え、さらにその門弟に伝えた。

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精選版 日本国語大辞典 「堺伝授」の意味・読み・例文・類語

さかい‐でんじゅさかひ‥【堺伝授】

  1. 〘 名詞 〙 古今伝授の一流宗祇から牡丹花肖柏に伝えたもの。肖柏が堺に住んでいたところからいう。〔和漢三才図会(1712)〕

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世界大百科事典(旧版)内の堺伝授の言及

【古今伝受(古今伝授)】より

…この後,宗祇はこれを三条西実隆,近衛尚通(ひさみち),牡丹花肖柏などに相伝し,ここで古今伝受は三流に分かれる。すなわち,実隆と尚通に相伝された古今伝受は,そのまま三条西家,近衛家において受け継がれ家の秘伝となり,肖柏に相伝された古今伝受は,宗訊,宗珀など連歌師に伝えられ堺伝受,奈良伝受となっていった。ところが,三条西実隆の孫実枝は,その子公国と年齢が離れていたため,細川藤孝(幽斎)に古今伝受を相伝した。…

【堺[市]】より

…大阪府中部,大和川をはさんで大阪市の南に隣接する市。1889年市制。人口80万2993(1995)。西は大阪湾に臨み,和泉海岸平野に市街が展開する。市街の東部は低中位の洪積台地にあたり,仁徳陵をはじめ大小約60の古墳が集中する。堺が繁栄し始めたのは,南北朝時代に南朝方の西国への拠点となってからである。応仁の乱以後,海外への窓口となり,その富を背景にして自治都市に発展したが,16世紀末豊臣秀吉の命によって商人が大坂へ移されたため,堺の繁栄は大坂へ移ることになった。…

※「堺伝授」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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