塔ノ(読み)とうのつじ

日本歴史地名大系 「塔ノ」の解説

塔ノ
とうのつじ

もともとは石塔の立っている辻を意味するが、鎌倉・南北朝時代の鎌倉では、小町大路こまちおおじ北端の辻と付近一帯の呼称であった。「吾妻鏡」嘉禎元年(一二三五)六月二九日条には、明王みようおう院五大堂供養に臨むため幕府の南門を出た将軍藤原頼経は、「小町大路北行、塔辻東行」して目的地に向かったとあるから、塔ノ辻とは筋違すじかえ橋の付近ということになる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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