塗上(読み)ぬりあげ

精選版 日本国語大辞典 「塗上」の意味・読み・例文・類語

ぬり‐あげ【塗上】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 塗りをすっかり仕上げること。また、その仕上がった様子。〔日葡辞書(1603‐04)〕
    1. [初出の実例]「海松色の塗揚(ヌリアゲ)、紅壳輪」(出典青春(1905‐06)〈小栗風葉〉春)
  3. 悪いことの上にさらに悪いことを重ねること。うわぬり。
    1. [初出の実例]「不孝のぬり上身上の破滅」(出典:浄瑠璃・女殺油地獄(1721)下)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android