デジタル大辞泉
「海松色」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
みるいろ【海松色】
色名の一つ。JISの色彩規格では「暗い灰みの黄緑」としている。一般に、海草類ミル科ミルのような、くすんだ濃い黄緑のこと。ミルは干潮線以下の岩の上に群生し食用となる。『万葉集』に詠まれるほど古くから知られており、平安時代の襲の色目では表が萌黄、裏は青など。鎌倉時代ごろから色名となったとされる。江戸時代には茶色がかった海松色の着物が流行した。鶯色を濃くしたようなイメージで、現代でも衣料品や日用雑貨類などに用いられる。
出典 講談社色名がわかる辞典について 情報