塚沢横穴古墳群(読み)つかざわよこあなこふんぐん

日本歴史地名大系 「塚沢横穴古墳群」の解説

塚沢横穴古墳群
つかざわよこあなこふんぐん

[現在地名]気仙沼市 塚沢

おお川の支流八瀬やつせ川を七キロほどさかのぼった、通称八瀬地区の中八瀬にある。この地区は沢沿いにわずかに耕地が開けているが、ほとんどは山林である。しかしこの地を通る八瀬街道は古くから沿岸部と内陸部を結ぶ交通路で、気仙沼や本吉もとよし地方の海岸部から胆沢いさわ江刺えさし(現岩手県)地方への最短距離であり、このことが古墳群成立の大きな背景となったと考えられている。昭和四六年(一九七一)以前に一部はすでに開口していたが、同五〇年別の横穴が開口し、人骨が発見されたことから横穴古墳であることが確認された。横穴古墳は川を挟んでA地区・B地区の二群あり、その数は現在一二基(A地区七基・B地区五基)であるが、さらに多くに上るものと予想される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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