化学辞典 第2版 「塩化シアン」の解説
塩化シアン
エンカシアン
cyanogen chloride
CNCl(61.47).クロロシアンともいう.氷冷したシアン化カリウム水溶液に塩素を通すと得られる.HClの作用で三量体の塩化シアヌル (CNCl)3 となる.無色の液体.分子は直線形Cl-C-Nで,C-Cl1.629 Å,C-N1.163 Å.融点-6.9 ℃,沸点13 ℃.密度1.22 g cm-3.水,エタノール,エーテルなどに可溶.ニトリルの合成に用いられる.猛毒.[CAS 506-77-4]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報