塩化物錯体(読み)えんかぶつさくたい

最新 地学事典 「塩化物錯体」の解説

えんかぶつさくたい
塩化物錯体

chloride(chloro)complex

Clが配位子となってつくられる錯体熱水鉱床をもたらした熱水溶液鉱液)中の陰イオンとして一般的にはClが最も卓越をする。このClは重金属元素と錯体をつくる傾向が強い。例えば,銅・鉛・亜鉛・鉄・マンガン等は塩化物錯体をつくる場合が多い。熱水溶液中の他の錯体としては,硫化物錯体・チオ錯体・炭酸塩錯体などが挙げられる。どの錯体が卓越をするかは配位子濃度・pH・酸素分圧・温度や元素の種類などによる。一般的に温度が高く,Clの濃度が高ければ塩化物錯体をつくる。火山性塊状硫化物鉱床(黒鉱鉱床など)・斑岩銅鉱床中に濃集した主要な金属元素は,熱水中で塩化物錯体をつくっていたと考えられている。

執筆者:

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

関連語 鹿園

〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...

春隣の用語解説を読む