化学辞典 第2版 「塩化酸化ビスマス」の解説
塩化酸化ビスマス(Ⅲ)
エンカサンカビスマス
bismuth(Ⅲ) chloride oxide
BiClO(260.43).オキシ塩化ビスマス(bismuth oxychloride)または塩化ビスムチル(bismuthyl chloride)ともいうが,いずれも望ましい命名法ではない.三酸化二ビスマスBi2O3を塩酸に溶かすか,または三塩化ビスマスBiCl3を沸騰水で加水分解すると得られる.白色の粉末.密度7.72 g cm-3.融点575 ℃.水に不溶,濃塩酸に溶けるが,水で希釈すると白い沈殿を生じる.顔料,化粧品などに用いられる.[CAS 7787-59-9]
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報