塩崎新城跡(読み)しおざきしんじようあと

日本歴史地名大系 「塩崎新城跡」の解説

塩崎新城跡
しおざきしんじようあと

[現在地名]長野市篠ノ井塩崎 長谷

塩崎の長谷はせ稲荷山いなりやま(現更埴市)の境、湯の崎ゆのさきの西の山上にある山城東西に深い谷となり、北は峻険で南方のみわずか山の尾根に続く。

応永九年(一四〇二)五月、室町幕府信濃を料国に定め、信濃国代官細川慈忠を下向させたが、翌一〇年七月、村上満信を始め、大井・伴野・井上・須田の諸士は慈忠に従服せず、慈忠に荷担した市川三郎貞氏は一〇月三日塩崎新城に満信らを攻めたが、満信はこの塩崎新城に拠って最後の抵抗を示した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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