日本大百科全書(ニッポニカ) 「塩川(川)」の意味・わかりやすい解説
塩川(川)
しおかわ
山梨県北西部を流れる川。秩父(ちちぶ)山地西端、山梨県にある瑞牆(みずがき)山(2230メートル)に源をもつ釜瀬川(かませがわ)が、北杜(ほくと)市須玉(すたま)町塩川で本谷川(ほんたにがわ)などをあわせ、甲府市北部の火山群の西麓(せいろく)を流下、途中、八ヶ岳(やつがたけ)の主峰赤岳から流下した須玉川と合流、韮崎(にらさき)市と甲斐市の境で釜無川(かまなしがわ)に注ぐ。釜無川の一支流。狭義には本谷川の合流点より下流の名称。上流部花崗(かこう)岩地帯の紅葉時の渓谷美はすばらしい。また、水の乏しい茅(かや)ヶ岳西麓を潤す水源として、古くから浅尾堰(ぜき)などの用水源として利用された。なお、本谷川との合流点には塩川ダムが建設され、みずがき湖(人造湖)がある。
[吉村 稔]
[参照項目] |
|