塩水くさび(読み)えんすいくさび(その他表記)salt wedge

改訂新版 世界大百科事典 「塩水くさび」の意味・わかりやすい解説

塩水くさび (えんすいくさび)
salt wedge

川底の高さが海水面より低い河川の河口部では,海水が浸入する。塩水形状上流ほど薄いくさび型をしており,このくさび型をした塩水を塩水くさびと呼ぶ。典型的な塩水くさびは,潮汐の小さな日本海側の河川に見られる。塩水くさびの上を流れる河川水摩擦力により海水を押し出そうとするので,塩水くさびは浅くて河川流量が多いほど短くなる。底層には上流に向かう流れがあり,底質は塩水くさびの先端部に運ばれ,集積される傾向がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 杉本

1 食肉目クマ科の哺乳類の総称。全般に大形で、がっしりした体格をし、足の裏をかかとまで地面につけて歩く。ヨーロッパ・アジア・北アメリカおよび南アメリカ北部に分布し、ホッキョクグマ・マレーグマなど7種が...

熊の用語解説を読む