塩酸モキシフロキサシン(読み)えんさんもきしふろきさしん

知恵蔵 「塩酸モキシフロキサシン」の解説

塩酸モキシフロキサシン

様々な細菌感染症に対して広く用いられてきたニューキノロン系抗菌薬の1つ。呼吸器感染症の主要原因菌に対して強い抗菌力を有し、1日1回の服用で高い臨床効果が得られる。他の多くのニューキノロン系抗菌薬と同様、小児には使用できない。重大な副作用として、重篤な不整脈発症が報告され、不整脈の素因のある患者や、一部抗不整脈薬を使用している患者は、使用できない。

(澤田康文 東京大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android