塩酸モキシフロキサシン(読み)えんさんもきしふろきさしん

知恵蔵 「塩酸モキシフロキサシン」の解説

塩酸モキシフロキサシン

様々な細菌感染症に対して広く用いられてきたニューキノロン系抗菌薬の1つ。呼吸器感染症の主要原因菌に対して強い抗菌力を有し、1日1回の服用で高い臨床効果が得られる。他の多くのニューキノロン系抗菌薬と同様、小児には使用できない。重大な副作用として、重篤な不整脈発症が報告され、不整脈の素因のある患者や、一部抗不整脈薬を使用している患者は、使用できない。

(澤田康文 東京大学教授 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android