境新田(読み)さかいしんでん

日本歴史地名大系 「境新田」の解説

境新田
さかいしんでん

[現在地名]武蔵野市桜堤さくらづつみ一―三丁目など

玉川上水の北側にも及ぶ新田。元文元年(一七三六)に武蔵野新田検地が行われ、高二〇二石余(「武蔵野新田高控帳」平野家文書)。これにより新たに境新田が誕生し、旧来の境新田は境村と改称。境村と境新田との間には本村と枝村のような関係が生じた(以上「武蔵野市史」)。寛保三年(一七四三)当時の村高は同じで、反別は五九町三反余(「境新田年貢割付状写」平野家文書)。その後、新田が本村より分村を企てたり、本村と新田との間に紛争が生じたりしたが(寛政元年「境新田分村につき連印一札」同文書など)、そのままの関係で幕末に至る。


境新田
さかいしんでん

[現在地名]水原町境新田・学校がつこう

北は中島なかじま村、西は下金田しもかねだ村。寛文七年(一六六七)と推定される新発田藩の御領内見分之書付(貴船家文書)では岡方組の分田組に属し、家数三・人数一八とある。天明二年(一七八二)の岡方組万雑組立帳(倉島肩吾氏蔵)によれば役石は三九石九斗余で、一貫八〇〇文の組万雑(組の経費)を負担している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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