増感蛍光(読み)ゾウカンケイコウ

化学辞典 第2版 「増感蛍光」の解説

増感蛍光
ゾウカンケイコウ
sensitized fluorescence

一般には,蛍光強度が増大する現象をいうが,主としてほかの物質(増感剤)の添加によって,蛍光スペクトルは変化せず強度のみが増加する場合をいう.増感剤が光の吸収を助成する場合と,吸収エネルギー発光中心に与える過程を助成する場合とがある.HgとTlの混合気体(800 ℃)に水銀共鳴線253.7 nm を照射すると,水銀光増感によってTlの535.0と377.6 nm が強く発光する.結晶の代表的な例として,Mnを含む付活型結晶蛍光体はPbの追加付活によってMnの発光がいちじるしく強くなる.増感蛍光は励起移動現象として理論的にも応用的にも興味深い.とくにレーザー材料の開発の面では注目されている.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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