増戸村(読み)ましとむら

日本歴史地名大系 「増戸村」の解説

増戸村
ましとむら

[現在地名]春日部市増戸

平野ひらの(現岩槻市)を挟んで下蛭田しもひるだ村の南に位置し、古隅田ふるすみだ川の沖積地に立地する。埼玉郡岩槻領に属した(風土記稿)。田園簿によれば田三六石余・畑九〇石余。江戸時代を通じて岩槻藩領であった(田園簿、宝暦一〇年「大岡忠光領知村寄目録写」中村家文書、「風土記稿」など)検地は寛永七年(一六三〇)に行われたと伝える(風土記稿)。延宝八年(一六八〇)の岩付領内村名石高家数人数寄帳(吉田家文書)によると家数二一(本百姓一六・水呑五)、人数一六〇。貞享三年(一六八六)の岩槻藩領郷村高帳では高一六九石余・新田高二〇石余、ほかに野銭永一〇〇文・見取場一八歩。安政五年(一八五八)の御領分中御取箇手控(吉田家文書)では高一八九石余、反別田一八町四反余・畑一九町八反余・畑成三町五反余で、石盛は上田九・中田七・下田五、上畑八・中畑六・下畑四、屋敷一〇。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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