墨流染(読み)すみながしぞめ

精選版 日本国語大辞典 「墨流染」の意味・読み・例文・類語

すみながし‐ぞめ【墨流染】

  1. 〘 名詞 〙 墨汁または顔料水面文様を作り、それを紙や布に吸いとり、模様を染めとる方法。また、その製品。墨流し。
    1. 墨流染
      墨流染

墨流染の語誌

藤原時代以前からあったが、もっぱら古筆料紙染色に用いられ、墨だけによる一色のものであった。のちに布の染色にも応用されるようになり、江戸時代以後には、墨と藍、墨・藍・紅のものも現われた。平安時代の「本願寺本三十六人家集」などが有名。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android