(読み)こう

普及版 字通 「壙」の読み・字形・画数・意味


18画

[字音] コウ(クヮウ)
[字訓] つかあな・むなしい

[説文解字]

[字形] 形声
声符は廣(広)(こう)。〔説文十三下に「塹なり」とあり、墓壙をいう。曠と通用し、空曠の意がある。

[訓義]
1. つかあな、墓壙、つか。
2. のはら、原野
3. 曠と通じ、むなしい、むなしくする。

[古辞書の訓]
立〕壙 ツカ 〔字鏡集〕壙 ムナシ・ツカ・アナ

[熟語]
壙遠壙虚壙穴壙壙壙志壙中壙兆壙野壙僚・壙・壙
[下接語]
開壙・新壙成壙壙・断壙・冢壙・塚壙・入壙・発壙・方壙

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【墳墓】より

…これらのうち旧石器時代(ネアンデルタール人)以来,最も広く行われているのは,穴を掘って遺体を埋める土葬である。墓穴のことを中国では壙(こう)という。日本考古学においては,墓と無関係であっても人が掘った穴を土壙(坑)(どこう)と呼び,そして墓穴以外の設備・構造が遺存していない墓,あるいはその痕跡をとどめていない墓を土壙墓(どこうぼ)と呼んでいる。…

※「壙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android