あな(読み)アナ

デジタル大辞泉の解説

あな

[感]喜び、悲しみ、うれしさ、怒りなどを強く感じて発する語。ああ。あら。「あなふしぎ」
「―おそろしとおどろきて」〈・八〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

あな

( 感 )
強い感動を表す語。多く、形容詞の語幹を伴って用いる。ああ。 「 -うれし」 「 -醜みにく/万葉集 344

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

あな

〘名〙 (「あら(新)」の変化した語) 人形浄瑠璃社会の隠語で、新しいこと。「このムキ(衣装)はアナや」

あな

〘感動〙 何ごとかに感動したり驚いたりしたときに発する言葉。ああ。あれ。
※古事記(712)上「阿那(アナ)邇夜志愛袁登古袁(にやしえをとこを)
源氏(1001‐14頃)須磨「あな、かたはや。〈略〉まさに、かく怪しき山賤(やまがつ)を、心とどめ給ひてんや」
※読本・雨月物語(1776)吉備津の釜「あな哀れ。わかき御許(おもと)のかく気疎(けうと)きあら野にさまよひ給ふよ」
[語誌]中古には「あなおぼえず」〔宇津保‐蔵開中〕、「あな痴(し)れや」〔宇津保‐国譲下〕、「あなはらはら」〔源氏‐空蝉〕、「あなむもれや」〔源氏‐横笛〕などの特異な呼応例もあるが、一般には状態性を含む体言・準体言、形容詞・形容動詞の語幹と呼応する。この呼応形式は中世以後に擬古文化し、代わって感動詞としては「あら」が進出する。

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