壬生川村(読み)にゆうがわむら

日本歴史地名大系 「壬生川村」の解説

壬生川村
にゆうがわむら

[現在地名]東予市壬生川

周桑しゆうそう平野の海岸の村で、しん川の右岸に位置する。古来港が発達し、小市街をなし、物貨が集まった。今の東予港のもとをなす。「伊予温故録」によるともと丹生川と書いたが、文和元年(一三五二)に壬生川と改めたとあり、「伊予二名集」によると、河野通之はこの地に鷺森さぎもり城を築き、城主桑原通興を壬生川氏と改めさせたという。

慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)桑村くわむら郡の項に「壬生川村 小川有」とみえ、村高は八三二石九斗九升九合、うち田方七六九石九斗六升二合、畠方六三石三升七合とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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