壬生野城跡(読み)みぶのじようあと

日本歴史地名大系 「壬生野城跡」の解説

壬生野城跡
みぶのじようあと

[現在地名]伊賀町川東

春日神社の南方、西に突出た丘陵端頂にあり、東西一三〇メートル、南北九〇メートルの規模。南と西は急崖となり眺望がよい。東と北に幅広い堀が残り、主郭は三〇メートルに三七メートルの広さで、四方を土塁が取囲んでいる。天正九年(一五八一)柘植つげ口から侵入した織田信長軍は柏野かしわの城に集結した柘植郷の土豪軍を打破り壬生野城へ進んだ。「伊乱記」に「柏野を討破り、滝川一益、同儀太夫、藤堂将監此等の軍勢は壬生野の一揆に発向」とあり、壬生野城に集結した近郷の郷士をことごとく打破ったとある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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