岩石学辞典 「変成拡散作用」の解説 変成拡散作用 岩石の構成分子が移動と拡散を行う過程.拡散作用は固相ばかりとは限らないが,変成作用における拡散作用は全て固体状態の場合を重視している.変成作用の途中に以前からの境界を越えて固相で物質が移動する結果,変成作用以前の岩石の境界は消されたり不鮮明となる[Stillwell : 1918].変成作用の過程で物質移動の機構に拡散を取り入れたのはスティルウェルで,その後現在まで花崗岩化作用など多くの研究に拡散現象が取り入れられ,変成作用の解釈が行われている[Bugge : 1946, Perrin & Roubault : 1937, 1939, 1949, Ramberg : 1952]. 出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報