最新 地学事典 「変換波」の解説
へんかんは
変換波
converted wave
地球の表面近くには不連続面がある。この面にP波やS波が当たると,そこが新しい波浪となってあらためてそこからS波やP波が発生するので,P波からS波,S波からP波という変換が行われる。こうしてできた波が変換波で,E.Tatal(1954)がモデル実験で,資料の表面に当たったP波が強いレーリー波を生むことを実証し,これにP-R変換波という名をつけたのが最初といわれる。この逆のR-P変換波もある。モデル実験では,特に表面に溝のような凹凸があると変換波がよく現れる。地球の場合,モホ面でつくられるS-P変換波の観測から地殻の厚さを決めようとする試みもある。参考文献:K.L.Cook et al.(1962) J.Geoph. Res.,Vol.67
執筆者:三東 哲夫
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

