夏への扉(読み)なつへのとびら(その他表記)The Door into Summer

日本大百科全書(ニッポニカ) 「夏への扉」の意味・わかりやすい解説

夏への扉
なつへのとびら
The Door into Summer

アメリカSF作家ロバート・A・ハインラインのSF。1957年刊。恋人に裏切られ、友人にはロボット製造会社を乗っ取られた発明家ダニエル絶望のあまり冷凍睡眠を申し込み、30年未来の西暦2000年の世界に行くことにする。人体超低温にして、肉体的には年をとらないまま冬眠状態をつくりだすシステムである。30年後、目を覚ましたダニエルは、かつて自分が考えていた改良型ロボットがライバル会社から実際に製造販売されていることと、それを発明したのが自分であることを知るが、彼には実際につくった覚えはない。真相を究明するため、今度はタイム・マシンで、ふたたび過去に戻ってみると――。冷凍睡眠とタイム・マシンを組み合わせた時間テーマのSF。

厚木 淳]

『福島正実訳『夏への扉』(ハヤカワ文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル大辞泉プラス 「夏への扉」の解説

夏への扉

米国の作家ロバート・A・ハインラインの長編SF(1957)。原題《The Door into Summer》。『未来への旅』の邦題もある。

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