真相(読み)しんそう

大辞林 第三版の解説

しんそう【真相】

物事の本当の姿や様子。真実の事態。 「 -を究明する」

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

真相
しんそう
(?―1525)

室町後期の画家。号は松雪斎、鑑岳。将軍足利義政(あしかがよしまさ)に仕えた同朋衆(どうぼうしゅう)で、相阿弥(そうあみ)とも称した。真能(能阿弥)の孫、真芸(芸阿弥)の子で、いわゆる三阿弥の一人。祖父、父と同様、将軍家関係の書画・唐物(からもの)の鑑定や座敷飾り、連歌(れんが)など多方面に才能を発揮、作庭にも従事した。唐物奉行(ぶぎょう)として3代の阿弥の仕事の集大成ともいうべき『君台観左右帳記(くんだいかんそうちょうき)』は相阿弥の尽力によるものである。画は牧谿(もっけい)様を慕い、また能阿弥の作風をも継承して阿弥派の画風を完成した。それは柔らかな筆致と濃淡の墨色の変化を巧みに使った湿潤なもので、日本的情感を画面に盛り込むことに成功した。代表作に『瀟湘八景図襖絵(しょうしょうはっけいずふすまえ)』(1513、京都・大仙院)や『山水図屏風(びょうぶ)』(メトロポリタン美術館)などがある。[榊原 悟]
『衛藤駿著『日本美術絵画全集6 相阿弥/祥啓』(1981・集英社)』

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精選版 日本国語大辞典の解説

しん‐そう ‥サウ【真相】

[1] 〘名〙 真実のすがた。実際の有様。世間に知られていたのとは違う、ほんとうの事情や内容。
※性霊集‐一(835頃)遊山慕仙詩「葉公珍仮借、秦鏡照真相
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上「其皮相なる物語はきはめて甲斐なきものに似たれど其真相(シンサウ)を見るに及びて頗る深意ありと思はる」 〔洛陽伽藍記‐修梵寺〕
[2] 室町後期の画家。足利義政・義尚・義稙に仕えた同朋衆で、真芸(芸阿彌)の子。相阿彌とも呼ばれ、三阿彌の一人。造園、立花(たてはな)、茶器の鑑定にもすぐれる。水墨画に長じ、画風は牧谿(もっけい)の技法を学び、また、祖父真能(能阿彌)の作風を継承して阿彌派の画風を完成。代表作「山水襖絵」(大徳寺大仙院蔵)。また、座敷飾の伝書「君台観左右帳記」を編纂した。大永五年(一五二五)没。

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世界大百科事典内の真相の言及

【相阿弥】より

芸阿弥の子。姓名は中尾真相。松雪斎,鑑岳と号す。…

※「真相」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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