夕べの露(読み)ゆうべのつゆ

精選版 日本国語大辞典 「夕べの露」の意味・読み・例文・類語

ゆうべ【夕べ】 の 露(つゆ)

  1. 夕方におく露。ゆうつゆ
    1. [初出の実例]「あはれに、あぢきなしや、ゆふへのつゆ、かかるほどのむさぼりよ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)
  2. 露が消えるのと同じように命の消える頃という意から転じて、人生の終わり。晩年。
    1. [初出の実例]「恋詑悩て、夕(ユフベ)の露(ツユ)をあやまる者」(出典浮世草子男色大鑑(1687)六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android