外記新田(読み)げきしんでん

日本歴史地名大系 「外記新田」の解説

外記新田
げきしんでん

[現在地名]大利根町外記新田

中渡なかわた村の南西に位置する。江戸初期に飯積いいづみ(現北川辺町)の平井外記が開墾した地を子の弥兵衛に譲った後(弥兵衛村)、当村を開墾したため外記新田と称したという(風土記稿)。東の渡沼わたぬま村との間になが沼がある。現新川通の法輪しんかわどおりのほうりん寺前にある地蔵尊の元禄三年(一六九〇)銘に外記村、元禄郷帳に外記新田村とあるが、「風土記稿」・天保郷帳で「外記新田」に復している。田園簿によれば田高五石余・畑高一三三石余で、幕府領。元禄郷帳では五六石余に石高激減幕末まで変わらず。国立史料館本元禄郷帳では幕府領、のち上総久留里藩領となり、延享三年(一七四六)の久留里藩領知目録(久留里藩制一班)に村名がみえ、同藩領で幕末に至る(改革組合取調書など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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