外郎餠(読み)ういろうもち

精選版 日本国語大辞典 「外郎餠」の意味・読み・例文・類語

ういろう‐もちウイラウ‥【外郎餠】

  1. 〘 名詞 〙 米の粉と黒砂糖を使用した蒸しようかんの一種名古屋山口名物。ういろう。
    1. [初出の実例]「待宵に匂ひをとむる外郎餠 茶屋もつれなき小田原そだち」(出典:俳諧・大矢数千八百韻(1678)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の外郎餠の言及

【外郎】より

…のち陳氏がこれを北条氏綱に献上してから小田原名物になったといい,外郎と通称されて普及,その行商人の姿は《外郎売》として歌舞伎にもとり入れられている。 菓子のういろうは,ういろう餅ともいう。うるち米粉,もち米粉,黒砂糖に葛粉(くずこ)を加えて蒸した棹物(さおもの)の一種で,京都の菓子屋が外郎家から製法を伝授されたとする説もあるが,《和漢三才図会》のいうごとく,色が透頂香に似ていたための名と思われる。…

※「外郎餠」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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