最新 地学事典 「多エレメント分類」の解説
たエレメントぶんるい
多エレメント分類
multielement taxonomy
コノドント化石の分類法における現行の考え方。形態種間の層序分布・形態・内部構造の類似性と,自然集合体・クラスターの情報とを併せて,一つのコノドント器官を構成する要素を復元し,これに対して学名を与える。コノドント化石の分類は,1970年代までは,分離して産出するエレメントに学名を与える形態分類が主流であったが,1960年代から,動物命名規約に則った分類方法として,多エレメント分類が適用され始めた。この方法による学名は,多くの場合,復元されたエレメント・セットに含まれる形態種のうち最も古い名称を採用する。層序分布の類似性は通常クラスター解析によって検討され,最終的な復元は近縁分類群との相同性を考慮して決定される。
執筆者:上松 佐知子
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

