最新 地学事典 「自然集合体」の解説
しぜんしゅうごうたい
自然集合体
natural assemblage
コノドント器官を構成するエレメントが,生息時の配列をおおよそ保持したまま,岩石の層理面上に保存されたもの。SchmidtとScottが1934年にそれぞれドイツと米国の石炭系黒色頁岩から初めて報告した。この発見はエレメントがコノドントの部分化石であることを証明するとともに,コノドント分類における多エレメント分類への転換を図る端緒となった。類似の産状としてクラスターがある。自然集合体は通常,剥離性の高い葉理状の泥岩や石灰岩から産するが,チャート薄片中に確認されるものや,マイクロX線CTを用いて岩石中から仮想化石として取り出したものなどもある。
執筆者:上松 佐知子
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

