多功遺跡(読み)たこういせき

日本歴史地名大系 「多功遺跡」の解説

多功遺跡
たこういせき

[現在地名]上三川町多功 天神町

川西岸の舌状台地上にあり、河内郡の郡衙跡か郡寺跡と推測される。かつては多功廃寺といわれた。当遺跡中央部の方形壇状の一段高い地に天満宮社殿があり、凝灰岩製の礎石六個が遺存する。昭和六三年(一九八八)の発掘調査で建造物跡である基壇が確認された。社殿壇状の東側には南北方向に土塁が直線状に走り、北裏には東西方向に空堀がある。西側から北部にかけて古瓦が散在し、南方にあるやや東西に長い地ぶくれの場所からは土師器・須恵器破片が散見する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android