多胚形成(読み)タハイケイセイ(英語表記)polyembryony

デジタル大辞泉 「多胚形成」の意味・読み・例文・類語

たはい‐けいせい【多×胚形成】

多胚

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「多胚形成」の意味・わかりやすい解説

多胚形成
たはいけいせい
polyembryony

多胚生殖または多胚ともいう。1個の卵から2個以上の胚が生じる現象ココノオビアルマジロでは,1個の受精卵から4個の胚を生じ,四つ子が生れる。各種動物の一卵性双生児も同様な現象とみられる。被子植物でも1個の種子中に2個以上の胚を生じることがある。最も顕著な例は寄生蜂にみられ,コバチ類のコピドソマ属のいくつかの種では1卵から 2000以上の個体が生じるものがある。発生初期の卵が調節卵としての性能が大きく,各割球がそれぞれ完全な胚を形成する能力をもつとき,多胚形成が起る。

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