夢見(読み)ゆめみる

精選版 日本国語大辞典 「夢見」の意味・読み・例文・類語

ゆめ‐・みる【夢見】

[1] 〘自マ上一〙
① 夢を見る。夢む
※安楽土義康和二年点(1100)「長く寝ね、久しく夢(ユメミ)て、息むべきに由なし」
② 満足し安らかに眠る。夢む。
浮世草子西鶴織留(1694)一「とかふするまに八つ門明て、(よひ)より夢見し客名残惜さは朱雀の細道うたひ連て帰る」
[2] 〘他マ上一〙 夢のように思い浮かべる。楽しいことをうっとりと心に思いえがいたり、あてのないことを空想したりする。夢む。
青年(1910‐11)〈森鴎外〉五「国にゐたとき夢(ユメ)みてゐた大都会渦巻は」

ゆめ‐み【夢見】

〘名〙 夢を見ること。また、その夢。吉凶などを判断するものとしていう。
保元(1220頃か)上「夢ははかなき事也。其上、武将の身として、夢見・物忌など余にをめたり」
破戒(1906)〈島崎藤村一一昨夜の夢見が悪くて」

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デジタル大辞泉 「夢見」の意味・読み・例文・類語

ゆめ‐み【夢見】

夢を見ること。また、見た夢。「夢見が悪い」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「夢見」の読み・字形・画数・意味

【夢見】むけん

夢みる。〔晋書、陶侃伝〕を生じ、飛びて天に上る。天門九重を見、已に其のに登れり。唯だ一門のみ、入ることを得ず。(こんしや)(門番)、杖を以て之れをち、因りて地に(お)ち、其の左を折る。寤(さ)むるにんで、左腋(さえき)ほ痛し。

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