日本歴史地名大系 「大佐倉村」の解説 大佐倉村おおさくらむら 千葉県:佐倉市大佐倉村[現在地名]佐倉市大佐倉(おおざくら)・千成(せんなり)二―三丁目大蛇(おおじや)村の北西、印旛(いんば)沼南岸に位置し、南は本佐倉(もとさくら)村(現酒々井町)。大作倉とも記された。中世には本佐倉などとともに佐倉とよばれた本佐倉城下に含まれた。浜宿(はまじゆく)に浜宿河岸があり、戦国期以来利根川・印旛沼の舟運に利用された。天正二〇年(一五九二)武田信吉領となり、文禄三年(一五九四)七月に検地が行われた。現在検地帳原本六冊のうち下総国印幡郡印東庄大作倉御縄打水帳・大作倉之田帳・畑帳が残る。慶長九年(一六〇四)閏八月にも検地が行われ、下総国印東庄大佐倉御縄打水帳(以上、藤崎家文書)二冊のうち田方分が残る。元和三年(一六一七)の徳川秀忠朱印状写(勝胤寺文書)には「印播郡大作倉郷」とみえる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by