大御堂(読み)おおみどう

精選版 日本国語大辞典 「大御堂」の意味・読み・例文・類語

おお‐みどうおほみダウ【大御堂】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙 寺の堂の大きなもの。また、金堂
    1. [初出の実例]「大御堂の供養の年の会の日は、人いみじうはらふべかなりとききしかば」(出典:大鏡(12C前)五)
  2. [ 2 ] 神奈川県鎌倉市雪ノ下大御堂(おおみどうがやつ)にあった勝長寿院(しょうちょうじゅいん)異称源頼朝が父義朝の霊をとむらうために建立した。南御堂。南の御堂。
    1. [初出の実例]「鶴岳(つるがをか)へ旗指少々差遣はして大御堂(ヲホミタウ)の上より真下(まっくたり)にぞ押寄せたる」(出典太平記(14C後)三一)

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デジタル大辞泉プラス 「大御堂」の解説

大御堂

茨城県つくば市にある寺院真言宗豊山派山号筑波山本尊千手観音。延暦年間、徳一による開山と伝わる。弘仁年間に空海が入山して「知足院中禅寺」と号を改め、筑波山神社との神仏習合により信仰を集めた。明治期の神仏分離により廃れたが、1930年に再興。坂東三十三観音第25番札所。

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事典・日本の観光資源 「大御堂」の解説

大御堂(第25番)

(茨城県つくば市)
板東三十三箇所指定の観光名所。

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世界大百科事典(旧版)内の大御堂の言及

【勝長寿院】より

…阿弥陀山と号した。別称大御堂,南御堂。宗派不明。…

【筑波山】より

…農業の守護神としての性格は,田の神・山の神の交替する信仰の代表例とされ,全国的に分布する御座替(おざかわり)神事,山麓部の村々で豊作と一年の安全を祈って行われる大当(だいどう)講の行事に端的に表れている。筑波山神社の南西の一画に坂東三十三所観音霊場第25番札所の大御堂(おおみどう)がある。【宮本 袈裟雄】。…

※「大御堂」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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