大友家文書録(読み)おおともけもんじよろく

日本歴史地名大系 「大友家文書録」の解説

大友家文書録
おおともけもんじよろく

写本 東京大学史料編纂所ほか

解説 大友宗家の編纂になり、大友氏の豊後在国中成立したとする説と、江戸時代初期の編纂説とがある。元禄期と享保期に罹災し、罹災後増補された。豊後大友氏に関する累代別史料集で、焼損部の補綴部は後世の戦記物などに拠ったため信用に値しない個所もある。編集は綱文を立て、自家または家臣文書を載せた編年体となっている。東大史料編纂所の影写本は八冊。

活字本 大分県史料三一―三四。ほかに増補訂正編年大友史料(孔本)にも収載される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報