影写本(読み)エイシャボン

百科事典マイペディアの解説

影写本【えいしゃぼん】

写本の一種。透写(すきうつし)本,敷写(しきうつし)本とも。原本の上に薄い紙を重ねて,原本通り透き写しをしたもの。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

大辞林 第三版の解説

えいしゃぼん【影写本】

影写による写本。影鈔本えいしようぼん

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

影写本
えいしゃぼん

原本(底本)の上に雁皮紙(がんぴし)などの薄い紙を重ね、原本の文字の形を忠実に敷き写し(透き写し)した本。影鈔(えいしょう)本ともいう。写本の一種であるが、覆製方法としては、転写本、臨写本、(もしゃ)本よりも誤写が少なくて優れているのみならず、原本の趣(おもむき)をよく伝えているので資料価値が高く、また、すでに散逸した原本にかわるものとして尊重されている。影写の原本には刊本、写本、古文書などがある。[福井 保]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

えいしゃ‐ぼん【影写本】

〘名〙 写本の一つ。原本を敷きうつしにして、書体などを忠実にうつした本。影鈔本(えいしょうぼん)
※読書放浪(1933)〈内田魯庵〉東西愛書趣味の比較「複製から撮影したコロタイプ版や或は複製の影写本」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の影写本の言及

【写本】より

… 文献を見ながら書き写したいわゆる写本は〈謄写(とうしや)本〉〈見取書き〉などとよばれ,文献の字体を模倣しながら写した写本は〈模写本〉〈摹本(もほん)〉などとよばれる。模写本のうち文献を見ながら模写したものは〈臨本〉といい,また文献の上に雁皮紙(がんぴし)のような薄い紙を敷いて文献の字影をそのまま透き写しにした写本を,〈影写本〉〈透写(すきうつし)本〉〈敷写(しきうつし)本〉などとよぶ。名家の筆跡を透き写した場合,模造品でありながらよく原本と見誤られることがある。…

※「影写本」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

キャッシュレス決済

キャッシュレス決済とは、財やサービスの対価の支払い手段として、物理的なキャッシュ(現金)である紙幣や硬貨ではなく、クレジットカードや電子マネーなどによる電子的な決済手段を用いることをいう。このキャッシ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android