大吉輪中(読み)おおよしわじゆう

日本歴史地名大系 「大吉輪中」の解説

大吉輪中
おおよしわじゆう

現在の輪之内町南西部に位置した輪中で、西は揖斐いび川に接する。古くは三郷さんごう輪中とも称した。三郷の名は、中世より徴高地に開けた西海松にしみる本郷ほんごう柿内かきうちの三ヵ村に由来すると伝える。寛文五年(一六六五)名古屋の町医者山内承玄は三郷輪中北方の野方南部に大吉新田、同七年北部に豊喰とよばみ新田を開発したといわれ、寛政一一年(一七九九)の福束輪中中堤絵図(県立歴史資料館蔵)に大吉・福束ふくづか両輪中の名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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