大吉新田（読み）おおよししんでん

日本歴史地名大系

大吉新田
おおよししんでん

• 岐阜県：安八郡
• 輪之内町
• 大吉新田

[現在地名]輪之内町大吉新田

揖斐（いび）川左岸の大吉輪中の中央部に位置し、南は海松（みる）村。当村の開発は寛文五年（一六六五）名古屋の町医者山内承玄が金二千六七六両余を投じて行い、その功によって畑八反余を除地とされ、屋敷八反余・野方一〇町余を与えられたという（濃州徇行記）。承玄に協力した人々を今も村の開発一二姓といい、同一一年創建とされる神明神社所蔵の棟札には、山内のほか小池・神田・三輪・加藤・大橋・鈴木・中野・里宮・菱田・堀田・中島・山本の一二姓の名がみえる。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」