日本歴史地名大系 「大坂本王子跡」の解説 大坂本王子跡おおさかもとおうじあと 和歌山県:西牟婁郡中辺路町近露村大坂本王子跡[現在地名]中辺路町近露近露(ちかつゆ)の西端部、熊野街道中辺路に沿う逢阪(おうさか)峠の麓の坂尻(さかじり)に跡地がある。熊野九十九王子の一。大坂の地名は「為房卿記」永保元年(一〇八一)一〇月七日条に「酉刻着大坂之草庵」、「中右記」天仁二年(一一〇九)一〇月二四日条に「過重点、所名、過柚多和大坂」とある。「後鳥羽院熊野御幸記」建仁元年(一二〇一)一〇月一四日条に「次参大坂本王子」とみえ、その頃に創建されたようで、急峻な坂のもとに位置するところから、大坂本王子の名がある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by