大山野村(読み)おおやまのむら

日本歴史地名大系 「大山野村」の解説

大山野村
おおやまのむら

[現在地名]君津市大山野

宮下みやのした村の南西に位置する。永享二年(一四三〇)六月二七日の鎌倉公方足利持氏寄進(鶴岡八幡宮文書)周西すさい郡「大山名上村」とみえるのは当地のことで、持氏は簗田河内守の寄進の地である当村などを改めて鎌倉鶴岡八幡宮に寄進している。河内守は永享の乱で持氏不在の鎌倉御所を守って敗死した簗田満助と考えられる(永享記)。文禄三年(一五九四)の上総国村高帳に村名がみえ、高六六六石。正保国絵図では高六八八石。寛政五年(一七九三)の上総国村高帳では家数七四、旗本酒井領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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