20世紀日本人名事典 「大島哲以」の解説
大島 哲以
オオシマ テツイ
昭和・平成期の日本画家
- 生年
- 大正15(1926)年3月2日
- 没年
- 平成11(1999)年4月12日
- 出生地
- 愛知県名古屋市
- 本名
- 大島 寿康
- 学歴〔年〕
- 大阪理工科大学化学科〔昭和21年〕中退
- 主な受賞名〔年〕
- 産経児童出版文化賞(第37回)〔平成2年〕「タランの白鳥」
- 経歴
- 日本画を志し、昭和23年中村貞以に入門、院展に風景画を出品。27年結婚、デザイナーとして丸紅飯田に入社。30年上京、絵本などの仕事をしながら、35年以降、新制作協会展に出品。37年湯島の画商・羽黒洞と契約。46年から1年間、文化庁派遣在外研修生としてウィーンに留学、幻想画家フックスから透明画法を学んだ。帰国後は特異な画風の作品を描き朝日秀作美術展・現代日本美術展・インドトリエンナーレ展ほか、英米仏中独の各種展覧会に出品、49年「从展」に参加した。画集「失われた風景」、神沢利子の詩による絵本「林檎の木のうた」「タランの白鳥」がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報