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神沢利子 カンザワトシコ

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デジタル大辞泉の解説

かんざわ‐としこ〔かんざは‐〕【神沢利子】

[1924~ ]児童文学作家。福岡の生まれ。本名、古河トシ。「ちびっこカムのぼうけん」で注目される。以後「くまの子ウーフ」「いないいないばあや」「流れのほとり」「タランの白鳥」など多くの作品を発表。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

神沢利子 かんざわ-としこ

1924- 昭和後期-平成時代の児童文学作家。
大正13年1月29日生まれ。昭和36年「ちびっこカムのぼうけん」でみとめられ,48年「銀のほのおの国」で本格的ファンタジーを完成する。ほかに自伝的長編「流れのほとり」,「いないいないばあや」(54年野間児童文芸賞),「タランの白鳥」(平成2年産経児童出版文化賞大賞),「鹿よ おれの兄弟よ」(16年小学館児童出版文化賞),「同じうたをうたい続けて」など。福岡県出身。文化学院卒。本名は古河トシ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

神沢利子
かんざわとしこ
(1924― )

児童文学作家。福岡市生まれ。本名古河トシ。幼時、鉱山技師の娘として北海道、樺太(からふと)で過ごす。文化学院卒業。1960年(昭和35)『母の友』に少女時代の体験から北の国を舞台にした『ちびっこカムのぼうけん』を発表。物語性豊かな幼年童話として注目される。以後、幼児の感覚を生き生きと描く童話のほかに、スケールの大きいファンタジーや自伝的小説を書く。代表作に『いたずらラッコのロッコ』(1968)、『くまの子ウーフ』(1969)、動物たちの戦う世界を描いた長編ファンタジー『銀のほのおの国』(1972)、『流れのほとり』(1976。日本児童文芸家協会賞)、『いないいないばあや』(1978。野間児童文芸賞、日本文学者協会賞)などがある。『くまの子ウーフ』は1969年の初版以来100刷を超える幼年童話の傑作で、2001年(平成13)表紙をリニューアルして改訂新版として発行された。また、『くまの子ウーフの絵本』(1979~84)10冊がある。そのほかの作品に、『あひるのバーバちゃん』(1974。産経児童出版文化賞)、『ゆきがくる?』(1980。産経児童出版文化賞)、『空色のたまご』(1985)、神話的ファンタジー『タランの白鳥』(1989。産経児童出版文化賞大賞)など、子どものための詩の本に『おやすみなさいまたあした』(1988。産経児童出版文化賞)、『おめでとうがいっぱい』(1991。日本童謡賞)などがある。『あひるのバーバちゃん』は、「バーバちゃん」シリーズとして84年までに4冊が刊行されている。1994年(平成6)には、『神沢利子コレクション』全5巻(巌谷小波(いわやさざなみ)文芸賞、路傍の石文学賞)を刊行。また、自らの人生と作品誕生の背景を語った『おばあさんになるなんて』(1999)がある。1996年モービル児童文化賞受賞。[西本鶏介]
『『ちびっこカムのぼうけん』(1967・理論社) ▽『いたずらラッコのロッコ』(1968・あかね書房) ▽『くまの子ウーフ』(1969、改訂版2001・ポプラ社) ▽『銀のほのおの国』(1972、改訂版1997・福音館書店) ▽『あひるのバーバちゃん』(1974・偕成社) ▽『流れのほとり』(1976・福音館書店) ▽『いないいないばあや』(1978・岩波書店) ▽『くまの子ウーフの絵本』全10冊(1979~84・ポプラ社) ▽『ゆきがくる?』(1980・銀河社) ▽『空色のたまご』(1985・偕成社) ▽『幼い子どものための詩の本 おやすみなさいまたあした』『幼い子どものための詩の本 おめでとうがいっぱい』(1988、91・のら書店) ▽『タランの白鳥』(1989・福音館書店) ▽『神沢利子コレクション』全5巻(1994・あかね書房) ▽『おばあさんになるなんて』(1999・晶文社) ▽神沢利子・佐野洋子ほか著、絵本児童文学研究センター編『大人への児童文化の招待(下)』(1994・エイデル研究所) ▽神宮輝夫著『現代児童文学作家対談6 いぬいとみこ・神沢利子・松谷みよ子』(1990・偕成社) ▽今江祥智著『今江祥智の本第35巻 ぼくのメリー・ゴー・ラウンド』(1990・理論社) ▽岡田純也著『子どもの本の魅力――宮沢賢治から安房直子まで』(1992・KTC中央出版)』

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世界大百科事典内の神沢利子の言及

【児童文学】より

… そうしたなかで,当時文学的にも社会的にも無名だった若い世代は,模索の手を未明の伝統という聖域へ伸ばし,53年の早大童話会による〈少年文学宣言〉を皮切りに,未明の伝統への否定的克服の道を歩みはじめた。60年,外国児童文学の洗礼を受けた石井桃子,瀬田貞二,渡辺茂男らのグループが《子どもと文学》を刊行したことでその動きはさらに強まり,57年,いぬいとみこの長編幼年童話《ながいながいペンギンの話》を筆頭に,神沢利子,佐藤さとる,中川李枝子,古田足日,松谷みよ子,山中恒らの新人作家がそれぞれの処女作をひっさげて登場,60年を越えた時点で日本の児童文学地図は完全に塗りかえられるに至った。以来今日まで,翻訳や評論・研究の分野を含め,また読書運動など普及の面も含めて児童文学は盛況の一途をたどっている。…

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