朝日日本歴史人物事典 「大御膳都神」の解説 大御膳都神 神饌を司る神,つまり穀物霊。祈年祭の祝詞にみえ,宮中の神祇官に鎮座し,大御巫と呼ばれる巫女が祭る8神のひとつ。オオミケツカミのケは食物の意で,オオミケというのは神や天皇の召し上がる神聖な食事のこと。ツは「~の」という助詞。天皇の食事は普通の人々の食事とちがって,それ自体が重要な儀式であったから,その食事を司る神霊は,宮廷の祭儀をとり行う神祇官で祭られた。穀物霊は,このほかにも大気津比売,豊宇気毘売神などがあり,いずれも女神で,これはギリシャ神話のデメーテルやペルセポネーの場合と同じである。 (西條勉) 出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「大御膳都神」の解説 大御膳都神 おおみけつかみ 祈年祭の祝詞(のりと)にみえる神。食物をつかさどる。天皇の食事にかかわる神として皇居の八神殿にまつられる8神のうちの1神。「延喜(えんぎ)式」や「古語拾遺」にその名がみえる。御食津神ともいう。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by