大御膳都神(読み)おおみけつかみ

朝日日本歴史人物事典の解説

大御膳都神

神饌を司る神,つまり穀物霊。祈年祭の祝詞にみえ,宮中の神祇官に鎮座し,大御巫と呼ばれる巫女が祭る8神のひとつ。オオミケツカミのケは食物の意で,オオミケというのは神や天皇の召し上がる神聖な食事のこと。ツは「~の」という助詞。天皇の食事は普通の人々の食事とちがって,それ自体が重要な儀式であったから,その食事を司る神霊は,宮廷の祭儀をとり行う神祇官で祭られた。穀物霊は,このほかにも大気津比売,豊宇気毘売神などがあり,いずれも女神で,これはギリシャ神話のデメーテルやペルセポネーの場合と同じである。

(西條勉)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android