大忠(読み)だいちゅう

精選版 日本国語大辞典 「大忠」の意味・読み・例文・類語

だい‐ちゅう【大忠】

〘名〙
① (「たいちゅう」とも) 大きくてこの上もない忠義
※日蓮遺文‐妙法比丘尼御返事(1278)「我身には大忠ありしかどもかかる歎きあり」 〔呂氏春秋‐権勲〕
令制で、弾正台の判官三人中、最上位者一人の官名。〔令義解(833)〕
③ 令外官の一つ。紫微中台の三等官の上位者の官名。
※続日本紀‐天平勝宝元年(749)九月戊戌「制紫微中台官位。令一人正三位官〈略〉大忠四人正五位下官」
④ 明治二年(一八六九)五月二二日に置かれた弾正台の職員。弼の下、少忠の上で、宮中府中を巡察し、非違を糺弾することをつかさどる勅任官。同四年七月九日弾正台とともに廃止

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