大日向番所(読み)おおひなたばんしよ

日本歴史地名大系 「大日向番所」の解説

大日向番所
おおひなたばんしよ

[現在地名]真田町大字長

大日向村上組の上州道に設置された上田藩の口留番所。上田領から他領へ通ずる要路四ヵ所に設けた番所の一つ。

宝永三年(一七〇六)甲石之郷指出帳(上田藩村明細帳)には口留一ヵ所として大日向村の曲尾孫兵衛が守り「高井郡之内仁礼村・保科村、上州吾妻郡大笹村ヘ通リ申候女・はだせ馬・古道具・穀類留申候御事」とあり、享保九年(一七二四)の「信府統記」には「北上野国大笹道出口田代村ト云フ所ヘ行クナリ、番人足軽、女・裸背馬・穀物等出入改(中略)上田領ヨリ出ス穀物、十月ヨリ十二月マテノ内上田町穀屋在々村々庄屋手形ヲ以テ他領ヘ通シ出ス」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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