大日本近世史料(読み)だいにほんきんせいしりょう

山川 日本史小辞典 改訂新版 「大日本近世史料」の解説

大日本近世史料
だいにほんきんせいしりょう

近世の基本史料で,他との関連度の高い史料を精選し,系列的に編纂した叢書。正式呼称は「だいにっぽん―」。東京大学史料編纂所編。1953年(昭和28)から刊行を開始し,出版されたものは2015年(平成27)3月現在,次のとおり。上田藩村明細帳(3冊),肥後藩人畜改帳(5冊),唐通事会所日録(7冊),小倉藩人畜改帳(5冊),諸問屋再興調(15冊),市中取締類集(既刊29冊),柳営補任(8冊),幕府書物方日記(既刊18冊),諸宗末寺帳(2冊),細川家史料(既刊24冊),編修地誌備用典籍解題(6冊),近藤重蔵蝦夷地関係史料(3冊,付図),広橋兼胤公武御用日記(既刊11冊)。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「大日本近世史料」の意味・わかりやすい解説

大日本近世史料
だいにほんきんせいしりょう

日本史のなかでも近世の歴史,地誌全体にわたる史料集。東京大学史料編纂所編。第2次世界大戦後,近世史料部が発足してから刊行され,次の史料が出されている。上田藩村明細帳 (3巻) ,肥後藩人畜改帳 (5巻) ,唐通事会所日録 (7巻) ,小倉藩人畜改帳 (5巻) ,柳営補任 (8巻) ,諸宗末寺帳 (2巻) ,諸問屋再興調 (15冊) は完結しているが,市中取締類集 (14冊) ,幕府書物方日記 (14冊) ,細川家史料 (7冊) ,編脩地誌備用典籍解題 (5冊) は 1993年現在も刊行中である。

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