幕府書物方日記(読み)ばくふしょもつかたにっき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「幕府書物方日記」の意味・わかりやすい解説

幕府書物方日記
ばくふしょもつかたにっき

江戸幕府書物奉行の勤務日誌。 255冊。宝永3 (1706) 年より安政4 (1857) 年まで,中間に欠ける年代はあるが,152年間の記録である。国立公文書館所蔵。一貫する原題はなく,「留書」「留帳」などと記されていることもあるが,江戸時代末期になってから表紙を付して「日記」としたのであろう。この日記は,書物奉行の勤務申送り帳の性格をもつとともに,紅葉山文庫の図書受入簿や出納簿の役割を果しており,江戸幕府の学事関係を知るうえで重要な史料東京大学史料編纂所より『大日本近世史料』として 1993年現在 18冊まで刊行

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