大木城跡(読み)おおきじようあと

日本歴史地名大系 「大木城跡」の解説

大木城跡
おおきじようあと

[現在地名]東員町大木 西屋敷

員弁川北岸の台地に築かれた中世の平山城跡。「五鈴遺響」には「勢陽雑記拾遺」を引用して、元久三年(一二〇六)員弁三郎行綱がここに居住して員弁大領と号したと記すが、定かではない。戦国期には、いわゆる北勢四十八家の一たる大木氏が城主となった。大木氏は北伊勢の国人連合であるいわゆる北方一揆の一員であり、戦国期のものと考えられる北方一揆連署書状(醍醐寺文書)には大木駿河入道智観の名がみえるが、大木氏の動静について信頼できる史料は乏しい。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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