日本歴史地名大系 「大柄ノ滝」の解説 大柄ノ滝おおがらのたき 秋田県:能代市常盤村大柄ノ滝[現在地名]能代市常盤字滝ノ沢苅橋(かりはし)から常盤(ときわ)川を北上し、約九キロで大柄に至る。そこから滝(たき)ノ沢(さわ)に入り二キロ弱で大柄ノ滝に至る。滝は二ヵ所あり、下の滝は約二〇メートルの落差がある。滝の裏側が一〇〇人ほども入る洞窟となって奇観を呈する。文化四年(一八〇七)に滝を訪れた菅江真澄は「滝は西ざまに提、はんぞうの水をこぼすがごとく、山かぜに吹みだれて、軒の糸水のごとく岩面にかかれるもあり。窟のうちいと間広くして、千人ばかりもやふしかくれなん、越の角田浜のいはやどにことならず。滝は裏見ともいひてんか」(おがらの滝)と記す。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報