大根坂村(読み)おおねざかむら

日本歴史地名大系 「大根坂村」の解説

大根坂村
おおねざかむら

[現在地名]大島村大根坂

的山大あずちおお島の北部、西宇土にしうど村の北西に位置し、東部は長崎ながさき鼻と馬込まごめ鼻に挟まれて北に開く広い入江(大根坂湾)に臨む。北方二神ふたかみ島が浮ぶ。江戸時代は大島村のうちで、正保国絵図に「大根坂村」とあり、高二一五石余。明暦二年(一六五六)の畑方帳抜書では大島内に大根坂免とある。元禄一二年(一六九九)の平戸領分郷村帳では大島村枝村として大根坂村とあり、高二一五石余で、オホネサカの訓を付す。享保五年(一七二〇)の「西海鯨鯢記」に的山などとともに「大禰坂」とあり、捕鯨にかかわる湊であった。「唐津拾風土記抄」に称名寺が記される。嘉永四年(一八五一)の庄屋御調永代記録(前平区所蔵文書)では大根坂触免として高四四七石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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